20160912

 

四国に縁もゆかりもなかった東北出身の私が、愛媛に永住することになろうとは。

 

人生とは本当に予測がつかないものだわ。
私が初めて愛媛に踏み入ったのは十年くらい前。
年始に主人の実家に初めてご挨拶に伺った時だ。

 

主人の実家は愛媛の南、いわゆる南予にある。
お兄さんの運転する車で、高速ではなく下道で向かったのだが
窓から見える風景に私はいちいち感激した。

 

 

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山という山にオレンジの点々…蜜柑の樹が植えてある!
その間を農業用のモノレールが走っている。
まるで映画のセットみたい。テーマパークみたい。

 

蜜柑の樹の山間部を抜けると突然あらわれる
鏡のように穏やかな宇和海。

 

すべての風景が鮮やかだった。

 

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まず、冬に緑が残っていることがカルチャーショックだった。

 

私の知っている冬は、全部の植物が死に絶え、大地から一切の緑が消え
白い雪がだだっぴろい平原を覆う風景。
雪が溶けても茶色い土がみえるだけで、色らしい色は春までお預け。

 

けど愛媛の冬は、緑の葉っぱがそのまま残り
山も海も空も色濃く輝いている。

 

冬にリセットされない植物達は、年々厚さを増し
どこか南国の密林のよう…って言ったら言い過ぎかな。
そのくらい違って見えたのだ。

 

 uwakai

 

豊かな大地に育った人達は心もおおらかに育つのかもしれない。
南予で出会った人達は、どの人も穏やかで気持ちのいい人ばかりだった。
まっすぐに伸びた植物みたいだ。

 

仕事の都合さえついたら、今だって南に移住したいと思っている。

 

 

八木メイ
東北出身。一生に一度、絵の勉強をしてみたくて上京。2004~2008年、セツモードセミナーに通う。 2011年より愛媛県松山市在住。 6歳と0歳児の母です。